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編み物(ボランティア)3 [児童養護施設]

施設の玄関先で、受付の方が、放送を流してくれる。
受付「K君、帰って来ました。」
全館内放送。

wineは、まだ、幼児担当の保育士さんとお話をしていたのだけど、元気いっぱいの小学生の女の子3人がやってきた。Kが奥の部屋へひっこむまで待っていて欲しかったのが、wineの本音。一応、小学生担当の先生が、早く部屋へはいりなさい、みたいなことをいうのだけど、女の子達は、聞いてない。

早々に、Kを連れて、保育士さんは、行ってしまった。

小学生担当の先生「子供達、楽しみにしてたんですよ。」

女の子達は、バイバイを言いながら、wineに近づき、wineの荷物を持つ.....。
Kが角を曲がった所で、wineはようやく靴を脱ぎ上がった。

Mちゃんは、赤いマフラーの糸の始末。糸の結び方を教えてるのだけど、なかなか覚えてくれない。

wine「この結び方はね、着物の帯締めと帯揚げと同じだから覚えておくんだよ。」と言ってみるけれど、着物なんて、普段日常では、着ないわね。

Yちゃんは、白いストール。幅が広いから、あまり進んでいるように見えないけれど、もう少しで1玉が終わりそう。でも、今日は少し、編図を読めるように説明するつもり。細編みばかりでリボンのヘアアクセサリーを編んでもらう。なんとなくだけど、わかるみたい。残念ながら、完成しなかった。

wineが用意していった糸では、編みにくかったし、MAちゃんに時間がかかったのだ。

にっこにこしているMAちゃん。何か、様子がおかしい。編んでいるものをみると、それなりに編めている。ん?糸がもつれてる?紙バックの中で、糸がぐちゃぐちゃになっている!!みかねた、Yちゃんが、糸をまいてあげるのだけど、どうしても、もつれている所が、ほぐれない。Yちゃんも、あきらめる。

MA「もう、無理よ。できないよ。ほぐれないよ。」
wineがもつれたところをほぐしながら、糸をまいた。

M「糸、まくの、早っ」
糸まきなんて、ちんたらやってられないもん。そんなこんなをやっていたら、久しぶりにS先生がお部屋へやってこられました。

S先生は、褒め上手。「あらっ、マフラー(Mちゃんの)、上手ねえ。Yちゃんは、何?」
子供達は少々テレ気味。

wine「Mちゃんは、エコたわしに挑戦してます。そちらのお嬢さん(MAちゃん)は、糸がもつれちゃって...Yちゃんは、ヘアアクセサリーを作ってもらってるんですよ。」

などなど談笑していたら、さすが、S先生は忙しそう。ケースワーカーさんが来られたようで、部屋を出ていってしまった。

MAちゃんの糸は、元通りになった。

女の子達のおしゃべりは続く............

Y「よかったね、M。7号のかぎ針は、Mで最後だったんだよ。」
M「そうなの?」
Y「うん。8号は少し太いよね」
M「うん。」

そう、7号針は、もう無い。後、8号針と、2号、3号、4号しかない。
MAちゃんには、8号針を使ってもらってる。

MA「ね、次はいつ来るの?」
wine「12月はね、来れそうにないの。」
Y&M「えー!!」大ブーイング。子供に気をもたすようなことはしたくなかった。
MA「お正月?」
wine「ん〜、なるべく、早めに来れるようにするね。」
MA「Kは?Kは帰るの?」
wine「帰るよ。」
M「じゃあ、お昼ご飯食べていって。今日は、ビビンバなんだよ。」
wine「いや、家に帰るよ。」
Y「もうっ。旦那さんなんて、ほっとけばいいじゃないの。あの旦那は、wineさんには、合わないよ。だから、とっていかないでって、旦那に言っといて。Yが言ってたって、言っといて。」

おいおい。

M「ね、子供は?」
wine「いないよ。」
M「ふ〜ん。じゃあ、子供のいない人が淋しいから、週末ファミリーするの?」

いや、別に淋しいから週末ファミリーしてるんじゃない。
私は、特別養子縁組希望なんだよ。←ま、何の期待もしてないけどね。

MA「いや、Yちゃんのファミリーさん、子供いるよね。」
Y「うん、確か、3人ぐらい。かなり大きい子がいるんだよ。」
以前のYちゃんの話では、Yちゃんは、今年は、ファミリーさんの所へは行ってないらしい。
色々事情があるわよね。

この他にも色々あったのだけど、帰る時刻になると、一番大変だった。
部屋は内側からも鍵がかけられる部屋。閉じこめられたのだ!!

泊まっていって、と本気の様子。

ドアは窓ガラスになっていて、向かい側の事務所が見えて、1人だけ受付の方も見えるのだけど、全然こちらを見てくれない。気が付いてくれない。

wine、イライラ。

M「Mは、中学生になったら、いないんだよ。」
ん?保護者の元へ帰れるのかな。
wine「1月、2月、3月はまだ小学生でしょ。また、来るから。」

ドアを開けてちょうだい。小学生担当の先生、誰か来てくれないかしら。
10分経過。
思わず、wine「もうっ、来ないよ。」

YとMAが外へ行き、迎えに来てくれている旦那に、「今日は泊まるから」と伝えに行ってしまった。
旦那はそんなもん信用するわけない。

なんとか、部屋から出る事ができた。でも、あれだけ、騒いでいるのに、事務所にいる先生、気が付いてくれない。どちらかと言うと、知らんぷりされたような気がする。wineが事務所のドアをノックしてもこちらをみないし、ドアを開けて、「帰りますから」と声をかけても、座ったままの挨拶だったな。別にいいけどね。子供達がお茶を入れてちょうだいと、言いに行ったのが気に入らなかったのかしら?wineは子供達にそんなこと頼んでないのだけど。

最後の最後で、どっと疲れてしまった。
ただ、今年最後のボランティアだったから、もっと、にこやかに、和やかにお別れがしたかったのだけど......。ちょっぴり残念。
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