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編み物(ボランティア)2 [児童養護施設]

Kの後ろ姿を見送り、すぐに、女の子達が待っている、部屋へ入った。

今日は3人。Yちゃん、Mちゃん、MAちゃん。

MAちゃんは、他の2人に教えてもらって、少しは、できる様子。
Yちゃん、Mちゃんに、「教えたから、できるでしょ」と何度も言われていた。
実際は.......ちょっぴり違うことをしていたけれど、細編も、長編もなんとかできるようになった。

いつもニコニコしているMAちゃん。ぼーっとしてる感じに見える子なんだけど、核心をついて、物を言ってくる。

MA「糸とか、かぎ針とか、買って来たの?」
Yちゃん、Mちゃんは、聞いて来た事がない。
wine「wineのお母さんがね、昔、お店をやっていて、その時の在庫だよ。子供達がね、ちゃんと作るのだったら、持っていっても良いって。」
Yちゃん、Mちゃん「わかってるよ。ちゃんと使うよ。大人になっても、使うよ。」
MA「まだ、たくさんあるの?」
wine「うーん、あるものもあるけど、無い物は無いよ。」

それから、MAちゃんは、Kの事も聞いて来た。
MA「wineさん、Kのお母さんに会った事ある?」
wine「ないよ。」
MA「.................Kのお母さん、見た事ないんだよ。ほとんど来た事がないんだよ。」
もう、wineはびっくり。子供って、ちゃんと観察してるのね。
M「お母さんじゃないの?」
Mちゃんは、wineがKの実母さんだと思ってる...ahaha............

爆笑だったのは、wineの年齢。この質問は、MちゃんとYちゃんから。
M「wineさんの年齢は、31歳でしょ?Mのお母さんより若いよ。」
Y「違うよ。wineさんは、33歳だよ。」
どちらも違います。若く見てくれて有難う。
Y「で、ホントは何歳なの?」
言えるわけない。33歳で良いのよ。

話をしながらも、3人とも一生懸命編んだ。
wineは少しヒマになった。wineも何か編もうかな、久しぶりに。

Mちゃんは、マフラーを編み上げてしまった。Yちゃんのストールは、なかなか進まない。少し手伝わなくちゃいけないかもしれない。

M「ね、次はいつくるの?明日?毎日でも良いんだよ。泊まっていって。」
wine「泊まれる部屋ないでしょう。」
Y「Yの部屋に泊まれば良いよ。」
子供達、本気で言ってる。
Y「お昼ご飯は?食べるでしょう?今日は、お好み焼き。」
wine「午前中で帰るよ。」
M「何食べるの?」
wine「うーん、まだ決まって無い。」
ものすごく驚いた顔で、Mちゃん、「決まって無いの?」
施設では、食事のメニューは、1ヶ月分、すでに決まっている。

wine「昨日のクリームシチューが残ってるから、それを食べる予定。」
M「残り物食べるの?」
施設では、作ってから2時間以内に食べなくてはいけないから、残り物なんて無い。

ふと、これからの季節、おでんが気になる。
wine「おでんは?おでんは、食べてるの?おでんは、前の日に作っておくと味がよくしみて美味しいのだけど。」
Y「おでん、美味しいけど、お肉が固くて.......」
M「うん、おばあちゃんも言ってた、前の日に作っておくと美味しいって。」
おでんも作って2時間以内みたい。

そんなこんなで、あっという間の、1時間半。
小学生担当の先生が部屋へやってきて、その後、通りすがり(!?)の園長先生も部屋へやってきて、編み物の出来具合を見ていかれた。

来週もボランティアに来ると伝えると、大喜びの子供達。でも、別れ際、Yちゃんは、こちらを見ない。照れくさいのか、さみしさを我慢してるのか。
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